弧のカーブ曲線のR測定方法
R値とは
R(アール)は、曲線・カーブの大きさを表す表記、呼称です。 緩やかなカーブ、きついカーブなど、様々な曲線のカーブの大きさを表すのがRです。
- Rサイズ = 円の半径
例えば、R50mmのカーブは、
半径50mm(直径100mm)の円のカーブの大きさを指します。
辺がカーブしているテーブルについて
下の図のようにテーブルの辺がカーブしていても、カーブが半円形であれば、Rサイズを測定する必要はありません。
- 円の直径=短辺
- 円の半径=R
つまり短辺の1/2=Rサイズになります。

上の図の場合は短辺のRサイズはR450mm になります。
- 両側の形状が半円
- 円の半径=R
- 短辺900mm=円の直径
- 半径450mm=Rサイズ
両側半円ではない形
テーブルの短辺が下の図のようにカーブしている場合、
円の半径サイズ=Rは直ぐにはわかりません。
このような場合はRサイズを測定する必要があります。
Rサイズは円の弧の一部分のサイズがわかれば計算式から算出することができます。
弧の「底辺」と「高さ」のサイズです。
底辺W = テーブルの辺の長さ
高さh= 膨らみ部分の頂点(辺中央)までの長さ
底辺と高さの測定 例1
この例の場合、測定したW=900とh=203 を
Rの計算式(下段にある計算式①)に入れて計算すると「R600」になります。
結果、上図の場合、オーダーサイズは、
短辺900mm
長辺1800mm
短辺2辺がR600mm となります。
弧の曲線は円の一部分なので、底辺W=短辺サイズ にしなくても計算結果のRサイズは変わりません。(下図参照)
計算結果の正否が心配な場合は、Wとhの測定部分を変えてみてください。
下図のように四隅に丸みがあるテーブルの場合、底辺Wを中央部分の一部の長さにして、高さhを測定した方が誤差が出にくいです。
テーブルの角が丸いと本来の角までのサイズが削られていて、誤差が生じます。
底辺W = 299.5mm
高さh= 19mm(底辺Wの中央部分)
この計算結果でも「R600」となり、W=900と時と同じR値になります。
底辺と高さの測定 例2

弧のRを測定する2つの方法
Rの測定方法として、次の2つの方法をご紹介します。
- その① 計算式で算出する方法
- その② 用紙を使うR簡易測定方法
その① 計算式で算出する方法
Rサイズを計算式から求める方法です。

弧の巾(W)と弧の高さ(h)から、Rを算出できます。

計算が少し面倒と感じる方に、
Rの自動計算フォームをご用意しました。
弧の巾(底辺)Wと高さhを入力するだけでOK
1.まず、定規を使って辺の中央辺りで「w」「h」を測定してください。
※「w」は角の丸みにかからない範囲の長さにしてください

2.下記の自動計算フォームに「w」「h」を入力してR値を出してください。
測定している様子を動画で確認
動画ではW=300mmにしていますが、もっと長いサイズにすれば精度が上がります。
長辺のRも同様に測定できます。
その② 紙を使うR簡易測定方法
指定サイズの用紙をテーブルに置いて、用紙とテーブルの隙間の長さから換算表からサイズを導く方法です。
[簡易測定に関するご注意]
この紙を使うR測定方法は、簡易的な測定方法です。
紙の扱い方や測定する人の技量などの影響を受けやすく、精度の高いR値を測定できない場合があります。
測定精度や測定結果に関しては上記事情を了承され、測定される方の責任のもとご利用ください。
※ 当店は、R測定方法について、その①[計算によるRの求め方]を推奨します。

用意するもの
- 用紙(新聞紙 or A4サイズ用紙 or A3サイズ用紙)
- 定規
- テープ
(1)
上記の図のようにまず紙の中央に折り目を付けてください。
(2)
紙の長辺の2つの角が弧の曲線に触れるように配置ください(テープ等で留めてください)。 ※下の写真の〇部分
(3)
紙の折り目のついた中央部分から弧の頂点までの長さ(高さh)を定規で測定ください。 ※下の写真の〇部分
(4)
弧の場所を変えて(紙をずらして)、上記2)~3)の方法で測定を複数回、行なってください。
※複数回ずらして測定した結果が一致しない場合、弧の曲線が一定のRでない可能性があります
(5)
高さhが確定した場合は、R値換算表をご覧いただき、該当する高さの欄よりR値を確認ください。

R値換算表
紙のサイズによって3種類の換算表を用意しています。
計測してみました
新聞紙を広げてテーブルに置いてみた様子です。

このテーブルは小さいため、新聞紙の角がテーブルの角の丸みにかかっています。
そこで、今度はA4用紙を2枚つなぎ合わせてA3サイズにして、テーブルの縁に合わせてテープで留めてみました。

紙の中央に定規をあててテーブルの縁から紙までの長さを測ります。
測ってみると「5mm」でした。

紙を角の丸みにかからないように少しずつずらして他2カ所計測してみましたがすべて「5mm」でした。

※ 複数個所を測定され測定箇所によって高さが異なる場合はご注文を承ることはできません。
高さ「5mm」で換算表に照らし合わせてみると
弧のR値=4413mm になりました。
※ご注意
このテーブルは縁全体が丸みを帯びているため、丸みの部分を除いたサイズ=テーブル表面の平らな部分で測定しています。 (テーブルマットは丸み部分には沿わないため) 紙の角はテーブルの平らな部分で合わせています。
四隅の丸角の測定方法
四隅の丸みは「R測定簡易定規」を使えば簡単に測定できます。
しかし、
・R160mm以上の大きな丸角の場合
・短辺、長辺にカーブがあって「R測定簡易定規」では難しい
そのような場合は下記方法をお奨めします。
1.家にある定規を使って角の「w」「h」を測定してください。

2.下記の自動計算フォームに「w」「h」を入力してR値を出してください。
4辺曲線テーブルのについて
短辺、長辺にそれぞれカーブがある場合、カーブの成り立ちによって製作できない場合があります。

◆ A図のような形状であればオーダー可
長辺(青)と短辺(緑)それぞれのカーブがあり一定
四隅の角の丸みも辺とは異なる丸みがある
◆ B図のような「たまご型」はオーダー不可
4辺曲線テーブルマットの測定方法とオーダー方法
テーブルの5か所を測定してください。
測定方法はこちらで解説しています
(注)マット本体と合わせて追加加工料金(+1500円)が必要となります。
ページの「注文はこちら」をクリックして、オーダーメイドマットサイズから該当するサイズ価格帯を選んでクリックしてください。
サイズ入力ページが表示されますのでミリ単位で入力してください。
短辺
長辺
丸角Rは「なし」を選んでください。
変形型サイズ指定欄に
「短辺R○○、長辺R○○ 丸角R○○」
カートに入れるをクリックしてください。
「追加加工」をクリックして追加加工料金もカートに入れてご注文へお進みください
R値換算表
紙を使って曲線サイズ(R値)を計測される場合の換算値表です。
新聞紙を使った場合の換算表
新聞紙(一般紙)見開きサイズ=546×812(mm)
※スポーツ新聞やフリーペーパーはサイズが違います
新聞紙を開いてテーブルに置いて測定した時の換算値表です。

A3サイズの用紙を使った換算表
A3サイズ=297×420(mm)
A4用紙を2枚並べてテープで留めればA3サイズで測定できます。

A4サイズの用紙を使った換算表
A4サイズ=210×297(mm)
一般に使われているコピー用紙を使って測定した時の換算値表です。
